エージェント契約とマネジメント契約の違い、メリット・デメリットについてまとめました♪
今世間を大きく騒がしているジャニーズ問題の中で、[エージェント契約][マネジメント契約]という言葉が出てきました。一体これはどういうものなのか、この契約にどういう違いがあるのか、タレントさんにどういった影響があるのか気になりますよね(;´・ω・)
この記事では
- エージェント契約とマネジメント契約の違い
- エージェント契約とマネジメント契約メリット・デメリット
についてわかりやすくお知らせします。詳しくは本文でお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
エージェント契約とマネジメント契約の違いは?
エージェント契約とマネジメント契約の違いについては以下の通りです。
- [エージェント契約]企業は事務所を通して仕事を依頼した後、報酬はタレントへ支払う
- [マネジメント契約]企業は事務所を通して仕事を依頼した後、報酬は事務所へ支払う
エージェント契約とマネジメント契約の最大の違いは、お金の流れにあります。
エージェント契約もマネジメント契約も、事務所を通して仕事を行うという点は同じです。
ただしエージェント契約の方では、その報酬はタレント側へ直接支払われます。一方マネジメント契約では、その報酬は事務所へと支払われます。
これだけ聞くと「エージェント契約だと、事務所はどうやって報酬を得るの?」という疑問が湧きますよね。こちらに関しては、報酬を得たタレントさんから[手数料]として事務所に支払いがあります。その支払いによって、事務所は報酬を得ることができるんですよ。
このエージェント契約を結ぶことによって、何が起きるのかというと「企業のパワー」を弱めることができます。
これに関してはジャニーズ事務所だけではありませんが、やはり事務所の力というのはかなり大きかったと思われます。特に昔からあるような会社などは、テレビ・マスコミなどのエンタメ業界においてはかなりのパワーを持っていたことでしょう。
少なからず事務所からの圧力などがかかってしまい、エンタメ業界やタレントさんにも影響を及ぼしていたと考えられますよね。昔からよく某事務所の芸人さんが事務所に対してかなり不満を持っているということをテレビで口にしているのを見たことがあります(;^ω^)それはこういうマネジメント契約のもと起こっていた事案なのでしょうね。
せっかく身を粉にして一生懸命働いたにも関わらず、それに見合った報酬が得られなければ誰だって不満を抱えますよね。それが何より自分たちを守ってくれなければならない事務所・会社だった場合、かなりの不満を抱く人が多いのではないでしょうか。
今回のジャニーズ事務所に関しては、大きくなり過ぎた事務所・会社の力を弱体化させるという意図もあるようですね。さらに今までまことしやかにささやかれてきた「Jからのエンタメ業界に対する圧力」というものの払拭を図る狙いもあるようです。
確かに今まで大きなお金が入っていたからこそ、業界でも大きな力を持っていたジャニーズ事務所。その力さえ取り除いてしまえば、エンタメ業界はもっとのびのびとタレントさんを起用することができるのではないでしょうか。
なんだかこれだけ聞くと「エージェント契約って悪くないじゃん」と感じますよね。ただやはりそこにはメリット・デメリットも存在します。これだけ多くのタレントさんがエージェント契約にせず、マネジメント契約を結んでいるにも理由はあるんですよ。
エージェント契約とマネジメント契約メリット・デメリットは?
エージェント契約とマネジメント契約メリット・デメリットについてご説明します。
[エージェント契約メリット]
- タレント自身のギャラが増える
- タレント自身の好きな仕事ができる
- タレント自身でスケジュール管理ができる
- エージェント(事務所・会社)と対等の立場になれる
[エージェント契約デメリット]
- タレント自身の責任が大きくなる
- タレント自身でマネージャーなどを雇用する必要がある
- トラブルに直面した場合、タレント自身で解決する必要がある
自分でできるからこそ【自己責任】というところが大きくなってしまうんですね。
要はタレントが会社の社長みたいなものですので、何をするにつけても全て自己判断・自己責任でやっていくというのがエージェント契約の最大の特徴です。
雇われ精神の強い日本人には、この【自己責任】という言葉が大きくのしかかってきますね(;^ω^)
とはいえ何でも自由に、やりたいこと・成長のためにやってみたいことなどに対してはかなり積極的に動くことができるのではないでしょうか。
[マネジメント契約メリット]
- 煩わしい契約などは全て事務所・会社が行ってくれるため、仕事のみに集中できる
- 事務所・会社側からマネージャーがついて、すべてを管理してくれる
- トラブルに対しても事務所・会社が対応
[マネジメント契約デメリット]
- タレント自身のギャラが少ない
- スケジュール調整ができない※苦手な仕事もあり
- 事務所・会社の方が立場は強い※タレントは雇われ側
煩わしいことはすべて事務所・会社がやってくれている分、事務所・会社に貢献するという感じですよね。こちらはかなり上下関係がはっきりしている契約です。
ただ仕事以外の手続きや何かあったときは守ってくれるという安心感から、多くのタレントさんはこちらの契約形態をとっているのでしょうね。
しかもマネジメント契約であれば、事務所・会社側が所属タレントの売り込みや契約などのマネジメントを行ってくれます。そのため売り出し中の若手でも事務所・会社が推し出してくれるためテレビに出るチャンスが巡ってきます。
これは両社ともにメリット・デメリットがありますね。ただエージェント契約を結ぶには、タレント自身にそれなりの人気や力がないと難しい印象を受けました。
ちなみに東山紀之さんと井ノ原快彦さんによる新会社は、エージェント契約とマネジメント契約の2つの契約形態を用意しているようです。まずはマネジメント契約を結んで、力を付けてからエージェント契約に切り替えるということができるならばありがたいですよね。
エージェント契約とマネジメント契約の違いまとめ
- エージェント契約とマネジメント契約ではお金の流れが違う
- エージェント契約はすべて自己責任/マネジメント契約は事務所・会社が守ってくれる(立場はやや弱くなる)
以上のことがわかりました。
エージェント契約とマネジメント契約なんて大きい会社の問題で、自分にはあまり関わりのないことだと思っている方も多いかと思います。
しかしその考え方は危ないですよ(;´・ω・)
何せ日本政府から「自分で副業して稼いでよ」と言われている時点で、私たちもすでに『自分自身を守るのは自分だけ』という状況に無理やり立たされているのですから。
他人事ではないエージェント契約・マネジメント契約の違いやメリット・デメリットを知っていて損はありませんよ。