新年度がスタートして様々な制度が変更されました。その中の一つにリフィル処方箋というものがあります。「リフィル処方箋さえもらえれば病院に行かなくても薬がもらえるようだ!」という情報はあるものの詳しいことがわからないですよね。今回はリフィル処方箋について簡単に説明していきます。
リフィル処方箋とはいつから開始?
令和4年4月1日から始まっています。すでにスタートしている状態ですね。ではどんな人が受けられるのかお話していきます。
リフィル処方箋とはどんな人が対象?
全員がリフィル処方箋を適用してもらえる訳ではありません。リフィル処方箋が適用されるかどうかは医師の診断によります。同じ症状でずーっと病院に通っている人が、医師から「症状落ち着いているから薬だけでいいよ」というような診断をされた時に、医師からリフィル処方箋が発行されます。ここで注意が必要なのは、患者さん側が判断してリフィル処方箋を受けられるものではありません。
リフィル処方箋とは回数は決まっているの?
リフィル処方箋には回数制限があります。そして上限回数も決まっています。【上限3回】までで、この回数も医師の判断によります。2回になるか3回になるかは医師の判断です。ちなみに2回となった場合、“当日の処方箋を含む2回まで”なので気を付けてください!
例:4月1日に病院にかかりリフィル処方箋(2回)をもらった場合⇒次回は病院を通さず、直接薬局に行けば“もう一度だけ”今日と同じ内容のお薬をもらうことが出来ます!
注意点は、リフィル処方箋を出した薬局じゃないとお薬は出してもらえませんよ~。
リフィル処方箋とは期限が決まっているの?
まず処方箋に有効期限があるのはご存じですか?「発行された日を含めた4日間」が有効期限ですので、これを過ぎないように薬局に持って行きましょう。そしてリフィル処方箋を受けられたからといって、2回目を好きな時に取りに行っても良いわけではありません。受け取りに行くにも「一定の定められた期間内に」という期限が決められています。
一定の定められた期間内とは?
例えば【飲み薬30日分(リフィル処方2回)】という処方箋をもらったとします。その場合、「2回目は30日後の前後1週間で受け取りに行く」となります。ポイントは処方日数です。「処方日数=〇日分の薬が出る」ということです。要はお薬が切れる頃に来てくださいということですね(・▽・)
リフィル処方箋とは日数はあるの?
最大日数は『30日』になります。そのためいつも薬を90日分もらっている方に関してはリフィル処方を受けてしまうと、1か月ごとに薬局を訪れなければならなくなり、かえって面倒なことになります。リフィル処方箋は全ての患者に対してメリットがある制度ではないということをご理解ください。
リフィル処方箋の注意点
リフィル処方箋を受けられれば、次は病院に行かずに1回目と同じ薬局に行きさえすれば薬がもらえて、わざわざ病院で順番待ちをしなくて済むようになります。診察までの待ち時間もなく診察代もかからないから患者さんの負担は軽減されてますよね。しかしながらリフィル処方箋を受けるには医師の診断が必要であり、症状が安定しているとの判断が必要になるものになります。そして症状によってはリフィル処方箋を受けられない場合もあります。また医師を通さずに薬だけもらえるものですから、気を付けていないと症状が悪化してしまう場合もなきにしもあらず。決して素人判断せず、もし体に変わりがあった場合はリフィル処方箋が受けられる期間内であっても医師への診察をされてください。リフィル処方箋を上手に活用しながら、自分の症状と向き合っていきましょうね。