野球の人的補償とプロテクトの意味、チームにどんな影響が出るのについて記事にしました★
野球で『人的補償』『プロテクト』と聞きますが、一体どんなものなのか気になります。野球のオフシーズンでよく耳にする言葉ですが、これが起こることで色んな意見が飛び交っています。
そんなに話題になる『人的補償』『プロテクト』という言葉の意味をカンタンに知りたいですよね。
この記事では
- 野球の人的補償とプロテクトの意味
- 野球の人的補償でチームにどんな影響が出るのか
についてわかりやすくお知らせします。詳しくは本文でお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
野球の人的補償とプロテクトの意味は?
野球の『人的補償』『プロテクト』の意味については以下の通りです。
人的補償とは
つまり所属チームとの契約を解消して他のチームと自由契約を結ぶことができる状態になった選手に対して、「うちの球団に来て!」と言った球団が代わりに自分のチームの選手をFA選手が所属していたチームに送るというものが『人的補償』というものになります。
カンタンに言えば選手を獲得してしまったために元のチームの力が下がらないように、選手を獲得したチームは自分の球団から選手を送る…というものなんですね。
ちなみに「FA権」とはNBP(日本野球機構)の定めた規定に達した選手に与えられる権利のことで、「FA権」を行使すると所属球団以外の他球団とも交渉することができるようになるんですよ。
プロテクトとは
このプロテクトでは、移籍させたくない選手「28人」をリストアップすることができますよ。
『人的補償』や『プロテクト』というシステムを見ていると、なんだかまるでカードゲームのような印象を受けます。
「FA権」を行使することによってFA宣言をした選手は『今いる環境から1段階上のステージを目指す』という感じを受けますが、なんとなく割に合わないのは放出される選手ですよね。
これに関しては「今シーズンもこの球団で頑張るぞ!」と思っていた選手のモチベーションを下げてしまいそうで、ちょっと不安にもなります。
では野球の人的補償は実際チームにどんな影響が出るのか気になりますね。
野球の人的補償はチームにどんな影響が出るの?
野球の人的補償はチームにどんな影響が出るのかについて、
- 戦力への影響
- ファンの心が離れる
が考えられますよ。
やはり1番の影響は「戦力」に対してではないでしょうか。選手をはじめ監督も昨シーズンの結果を見て「次はどう活躍してもらおう!」という考えを張り巡らせているはずです。
その考えにおいて、ドンピシャでその選手が当てはまっていたとしたら…監督にとっても大きな痛手ですよね。
その抜けてしまう選手の穴をどう埋めるのか…もしかしたら、イチから戦略を考え直さなければならないなんてことも考えられます。
せっかく今シーズンのビジョンが見えていたところを一気に崩されてしまうのですから、溜まったものではありませんよね。そういった戦略や組み立ての点から、今シーズンの「戦力」に関しては影響が出てしまうのではないかと考えられますよ。
また球団の考えとはうらはらに「なぜこの選手を渡した!?」ということが起こると、一気に爆発するのが野球ファンです。
野球ファンは自分の愛する球団に対してアツい想いを持っている方が多いため、昨シーズンの成績が奮わなかったとしても「よし次だ!!」と考えている方が多くいます。そして昨シーズン活躍している選手に対して、今シーズンの活躍も大いに期待しているんですよ。
そのため、そんな選手が『人的補償』によって放出されてしまうとなったら…その不満は一気に爆発してしまいますよね。この『人的補償』が行われた際にはたいがいファンの気持ちが下がり、球団に対する不信感が生まれているように感じます。
また放出される選手の心中を思うと…穏やかではありません。せっかく「今年もがんばるぞ!」と意気込んでいたところに急な移籍の話がくるのですから、ガッカリしてしまう方も多いかもしれませんね。
とはいえ、その逆境を跳ね返すように移籍先で大活躍をした選手はたくさんいらっしゃいます。
実は2008年に阪神から広島へ『人的補償』で移籍した赤松真人選手が、移籍先の広島で大活躍しました。野球は先制点が重要となることが多いのですが、赤松真人選手は広島においてその重要なポストを任されることになりました。そしてしっかり結果も残されているんですよ。
さらに攻守ともに活躍した赤松真人選手が見せたホームラン性の当たりをフェンスによじ登ってキャッチしたプレーは『カープの歴史的なプレー』の1つとして、マツダスタジアムに続くカープロードの壁画に描かれています。
放出されて良かった選手というのも少なからずいらっしゃいます。ただ放出先で活躍されると元いた球団ファンとしてはやはり複雑な心情ですよね。それが今シーズン期待をかけていた選手ならなおさらです。
どんな結果になったとしても、ファンの球団に対する「不信感」というのは少なからず生まれてしまうものだと思います。
野球の人的補償とプロテクトの意味まとめ
- 『人的補償』は獲得選手の代わりに自球団から1人移籍させること
- 『プロテクト』は代わりとしての移籍はさせられない選手のこと
- 戦力への影響
- ファンの気持ちが下がり、球団に対する不信感が生まれる
以上のことがわかりました。
本人の意思は関係ないトレードというのは、誰が見ていても何だか切ないですよね。それが納得できるようなものであればいいのですが…やはり全員一致というのは無いのではないでしょうか。
これから先も何度か『人的補償』『プロテクト』というものを見ることになるかと思いますが、そこには多くの人の気持ちもあるというのを忘れないでいて欲しいですね。