スン…の意味、元ネタはネット用語からきているのか、使い方についてまとめました。
マンガやSNS上でたまに見かける「スン…」という言葉、これはどんな意味で使われているものなのか気になりますね。さらにこれだけ幅広い年代に使われているということは、元ネタはネット用語から来ているものなのでしょうか。
この記事では
- スン…の意味
- スン…の元ネタはネット用語からきているのか
- スン…の使い方
についてわかりやすくお知らせします。
またスン…と使う時の顔文字についても詳しくは本文でお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
スン…の意味は?
スン…の意味については、
- 真顔
- とりすまして人を寄せつけないさま
- そっけなく振る舞うさま
- つんと
- 身のこなしなどがしなやかで、すっきりしているさま
こういった意味合いでスン…と用いられることが多いようです。
意味は多様にありますが、どの意味合いとして使われるのかは場面によって異なりますよ。
例えばよくマンガとかで見かける「スン…」というオノマトペ、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
実はこれの意味としては『真顔』を表しているのですが、特に[何の感情もない][一切の“無”]の状態であるという意味が込められています。
それまで大騒ぎしていたキャラクターが急に冷静になる場面やしらけて感情が“無”になった状態の時に、『真顔』になったキャラクターの横にさりげなく添えられているのが「スン…」という言葉になります。
これはカタカナ表記だけではなく、ひらがなでも描かれています。
- スン…
- スーン
- スンッ
- すん
- すーん
- すんっ
色々な表現の仕方がありますが、意味としては先程お伝えした意味で使われています。
カンタンにお伝えすると「相手のセリフ・行動が全く響かずにしらけている」という意味で使われることが多いようですね。
また「そっけなく振る舞うさま」「とりすまして人を寄せ付けないさま」という場面でもよく用いられているように感じます。
こういう使い方だと『真顔』よりも、上記の意味合いの方が合いますよね。
ただ『真顔』の意味になると関心そのものがなさそうですが、こちらの意味ですとそっけなく振る舞いつつも動じている様子を見せないようにふるまっている印象を受けます。
使い方や場面によってその意味合いが少しずつ異なるようですので、これは読み手によって受け取り方が少しずつ違っていきそうですね。
スン…の元ネタはネット用語からきてる?
スン…の元ネタはネット用語からきてるのかについては、
スン…について、元ネタがどこからきているものなのか明らかにされていません。
ただこの言葉自体はよくネットで見かけることができます。笑っている時や悲しんでいる時などの『感情が動いている時』に理解の範疇を超えたことが起きたり、予想外の出来事があったりして感情が無に戻ることがありますよね。
そういった気持ちを「スンッ…」というネットスラングとして表現することもあるようです。
また、この言葉をマンガに用いることで多くの人が目にする機会が増えたのではないでしょうか。
また「うんともすんとも」という言葉がありますが、ここから来ている可能性もありますよ。この「うんともすんとも」という意味は、いくら話しかけたり働きかけたりしてもまったく返事をしないさまを表しています。
この語源としては色々な説があります。
- 返事の言葉である「うん」にゴロを合わせて用いた語
- ウンスンカルタが語源
なんて言われているんですよ。
ちなみに『ウンスンカルタ』とは室町時代にポルトガルの船員たちから伝わったトランプを、日本で作り替えたカルタのことです。ポルトガル語で「ウン=1」「スン=最高点」の意で、ウン札・スン札はともに高位の札のことを言います。
このかるたがやがて廃れて消えていったことから「うんともすんとも言わなくなった」と言われるようになった、というのが一説として唱えられているようですね。
マンガの中で「うんとかすんとか言ったらどうだ!?」というセリフに対して「すんっ」と答えて相手を余計ぷんすこさせている場面を見たことがありませんか。
もしかしたら「うんともすんとも」というところから来ているという説もあながち間違いではないかもしれませんよ。
スン…の使い方は?
スン…の使い方としてSNSで上手に使われていましたよ。その中でもわかりやすいものをご紹介しますね。
猫って複数人の人がいるところじゃスンとしてるのに、なんで2人きりになった時だけデレるんだろう?
— あやこ😺 (@ayakoto_) April 23, 2024
猫がスンとしていると表現していますが、これは人が多いところで飼い猫ちゃんがそっけない様子だと言っています。だけど2人になるとそのツンとした様子から一変、たくさん甘えてくれるんですね。
眠い( ˙-˙ )スン…
— みうこ (@miukano1121) April 23, 2024
こちらは眠いのに寝ることができない状態に真顔になってしまったスンですね。きっと「寝たい!」という気持ちが満載なのに、それを許されない状況に一瞬で感情が“無”になってしまったのでしょう。
インターホンが鳴ると、たとえ家族との再会ではしゃいでいても一瞬でスンってなりお客様対応しに行く柴犬 被災114日目。 https://t.co/eoMv7UCHnZ via @YouTube
— 桐原アジコ (@orangepillow) April 23, 2024
このスンが一番わかりやすいかと思います。飼い主にはしゃいでいる状態の柴犬ちゃんだったのに、インターホンが鳴ったことで急にモードチェンジしていますよ。
「スン」という言葉は色んな場面で使える便利な言葉なんですね。マイナスな感情もこの2文字で伝えることができ、重苦しい雰囲気にはならずに伝えることができる点からも便利な言葉だと感じますね。
スン…を表す顔文字がある?
スン…を表す顔文字があるのかについて、
スンは色んな顔文字で表現されているようです。
ではその一部を紹介しますね。
( ˙-˙)スン
( ´ºωº`)スン
( ˇωˇ )スン
( ˙꒳˙ )スン,,,
( ¯꒳¯ )スン
(´・ω・`)スン
色んなスンがありますね。
基本的には感情が出ない真顔のスンがスタンダードなのだと思われますが、人によっては顔文字で少し感情を表現しつつ「スン」とする人が多かったです。
スン…の意味まとめ
- 真顔/とりすまして人を寄せつけないさま/そっけなく振る舞うさま/つんと/身のこなしなどがしなやかで、すっきりしているさま、のいずれかの意味を持つ
- 元ネタはネット用語からきてるのかについては定かではない
以上のことがわかりました。
「スン…」という言葉については一時の流行というわけではなく、何年経っていても案外根強く使われる言葉になっています。
そのため、ただのネットスラングだということ片付けることができなさそうですね。
感情がないことを伝えるために用いられる「スン」は、相手との衝突を避けつつも自分の感情がなくなったことを伝えることができる便利な言葉として使われています。
これから先も案外役に立つ「スン…」は使えるようになって損はないですよ。