角田夏実の柔道の経歴、成績や階級別世界ランキングの強さは何位なのかについてまとめました。
角田夏実選手の柔道の経歴や成績が気になりますね。
パリオリンピック2024にも出場されていますが、今の階級別世界ランキングの強さは何位なのでしょうか。
この記事では
- 角田夏実の柔道の経歴
- 角田夏実の柔道の成績
- 角田夏実の柔道の階級別世界ランキングの強さは何位
についてわかりやすくお知らせします。詳しくは本文でお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
角田夏実の柔道の経歴は?
角田夏実選手の柔道の経歴は、
- [小2]父の影響で柔道を始める
- [中学]全国中学校柔道大会で初戦敗退
- [高校]柔道漬け毎日
- [大学]燃え尽き症候群からの復活
- [社会人]階級変更
となっています。
では1つずつ見ていきましょう。
[小2]父の影響で柔道を始める
角田夏実選手は幼い頃泣き虫だったんですよ。
そんな娘を案じて柔道に縁の深かった父親の佳之さんは柔道の道へ誘ったことがきっかけとなり、柔道をやることになりました。
ただ柔道を始めた当初はカラダも小さく、周りの子に力で負けてしまうことも多かったそうです。
特に小学生は男女も階級も一緒ですので、どれだけカラダの大きさに違いがあろうとみんな一緒になって戦います。
そういったこともあり、角田夏実選手はなかなか勝てなくてよく泣いていたんだとか…。
何なら試合が始まる前から泣いていたこともあったそうで、仲間の親御さんたちからも『泣き虫なっちゃん』として認識されていたんですよ。
ただ泣くのは負けず嫌いの裏返しであり、親御さんたちからも
と言われていたんだそうです。
それでも辛い競技人生だったことには変わりなく、弱音を吐くこともあったようですね。
[中学]全国中学校柔道大会で初戦敗退
私立の共学校の八千代松陰中学校に進学した後は、
となったんですよ。
そのため同じ階級の相手なら勝つことができると気付き、やっと柔道を楽しいと思えるようになったそうです。
どんどん柔道の楽しさにのめり込んでいった角田夏実選手でしたが、県大会では優勝したものの
という悔しい結果となってしまいました。
1回戦開始13秒くらいで負けてしまったんですよ。
そしてこの時の気持ちについて、
それまでは、体が大きい相手にあたって負けてしまったときは「しょうがない」という気持ちが強かったです。しかし、全国中学校柔道大会で何が起きたのか、どんな技をかけられたのかも分からないまま負けてしまったときに、初めて「もっとしっかり練習しなければ」と感じました。
ホームメイト柔道チャンネルより引用
とお話ししていましたよ。
これまでだったら泣いていた「泣き虫なっちゃん」はこの試合で“悔しい”という想いとともに、勝負に対するこだわりも覚えたようですね。
これ以降の試合からは角田夏実選手の中の柔道に対する気持ちに火が付いて、『柔道の強い高校に入って練習したい』とまで思うようになったというから驚きです。
ただ…角田夏実選手が進学された中学校では柔道部の部員数が少ないこともあり、「もっと練習するために強豪校へ進学したい」という想いが芽生えたそうです。
そのため中学3年生の10月という時期に、なんと転校までされているんですよ。
転校先は八千代市立勝田台中学校で、親と相談して決めたそうです。
この時のできごとについて、
両親には手続きや転校に必要な物を揃えてもらうため、苦労をかけてしまいましたね。
両親には、「本当にやる気があるのか」と何度も聞かれ、転校しても、そのあとの道は決して楽ではないと言われたことも印象的でした。実際、学校生活や勉強のカリキュラムも変わり、ついていくのも大変でしたね。
ホームメイト柔道チャンネルより引用
と親の苦労を振り返っていました。
それでも娘の希望を叶えてくれたご両親…子供に対する深い愛を感じますね。
[高校]柔道漬け毎日
高校は『千葉県立八千代高等学校』に進学し、とにかく朝から晩まで柔道漬けの毎日を送っていました。
この時の角田夏実選手のスケジュールは、
と、とにかくハードな毎日を送っていたんですよ。
さらに八千代高等学校では柔道の練習に対して良い環境は整えられており、
ということができたんだそうです。
経験豊富な相手と対戦できることほど貴重な体験はありませんので、これは角田夏実選手にとっても良い経験だったようですね。
ただ合宿は1日中柔道練習になるため、体力的には相当きつかったんですよ。
それでも『負けたくない!』という気持ちで乗り越えることができたんだそうです。
もちろん練習の甲斐もあって高校時代は、
という成績を収めています。
[大学]燃え尽き症候群からの復活
高校で「日本一」という目標を掲げていた角田夏実選手はそれが達成できずに、柔道への情熱が失せてしまったんですよ。
もちろんスカウトもたくさん来ていたのですが…本人は柔道で大学に行く気にはなれなかったそうです。
この時は両親とも意見が合わずに揉めたようですね。
ただそんな時に声をかけてくれたのが
だったんですよ。
こちらからは「柔道部の強化を始めたばかりなので入ってもらえないか」と声を掛けられたのだそうで…角田夏実選手も東京学芸大学は国立なので、柔道を軽く続けながら勉強もできると思ったようですね。
しかもこの時は教員免許を取ろうと考えていたんですよ。
東京学芸大学の柔道部ではこれまでとは違った
だったそうです。
周りはみんな柔道大好きという感じで、この環境で練習する中で角田夏実選手にも少しずつ変化が生まれていったんですよ。
高校とは全く違ったやり方で再び柔道に対して情熱を取り戻していった角田夏実選手は、大学時代に全日本学生柔道優勝大会(女子3人制)で優勝しています。
[社会人]階級変更
2015年には了徳寺学園の職員となった角田夏実選手は、変わらず柔道を続けていました。
ただ大学4年生の時から悪くなり始めた膝の影響もあり、講道館杯全日本柔道体重別選手権大会に出場したものの結果は初戦敗退。
この結果を受けて強化選手から外れてしまったのですが…実は了徳寺学園は強化選手からしか職員を採用しないため、かなりの危機感を覚えたそうです。
膝の手術後の2015年シーズンはトレーニングに励みつつ、常に『強化選手に戻らなければ』と考えていたそうです。
その時に角田夏実選手は、自分がどれほど柔道を好きだったのかということに気付いたんですよ。
それ以降はリハビリや練習に取り組み、2016年の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会では見事優勝されています。
角田夏実の柔道の成績は?
角田夏実選手の柔道の成績については、
ということが言えますよ。
実は角田夏実選手は、2019年の27歳の時に階級変更しています。
これまでの52kg級から48kg級への変更を決断し、これについては
柔道が好きなので、できるだけ長くやると考えたとき、上に行く必要がある
東京新聞(2024年7月26日)引用
とお話しされていました。
ここで言っている「上」というのは、もちろんオリンピックのことですよ。
いつも悩みながら苦しみながらも大好きな柔道に向き合ってきた角田夏実選手は本当に素晴らしい選手です。
52kg級での戦績
【2016年】
[2位]全日本実業柔道個人
[優勝]講道館杯全日本柔道体重別
[優勝]グランドスラム・東京
【2017年】
[2位]グランドスラム・パリ
[2位]全日本選抜柔道体重別
[2位]世界選手権
【2018年】
[優勝]全日本選抜柔道体重別
[優勝]グランプリ・ブダペスト
[優勝]アジア競技大会
[2位]グランドスラム・大阪
[優勝]ワールドマスターズ
【2019年】
[2位]グランドスラム・パリ
[優勝]全日本選抜柔道体重別
[優勝]グランプリ・ザグレブ
48kg級での戦績
【2019年】
[優勝]全日本実業柔道個人
[優勝]講道館杯全日本柔道体重別
[3位]グランドスラム・大阪
【2020年】
[優勝]グランプリ・テルアビブ
【2021年】
[2位]グランドスラム・タシケント
[優勝]全日本選抜柔道体重別
[優勝]世界選手権
【2022年】
[優勝]グランドスラム・パリ
[2位]全日本選抜柔道体重別
[優勝]グランドスラム・ウランバートル
[優勝]世界選手権
[3位]グランドスラム・東京
【2023年】
[優勝]世界選手権
[優勝]アジア大会
[優勝]グランドスラム・東京
【2024年】
[優勝]グランドスラム・アンタルヤ
階級を変更してからの成績がものすごいですね。
角田夏実|階級別世界ランキングの強さは何位?
角田夏実選手は階級別世界ランキングの強さは何位なのかについては、
となっていました。
角田夏実選手はIJF世界ランキングで5200ポイント獲得しています。
ちなみに48kg級女子のトップ3は、
となっています。
この世界ランキングは、
などの、代表的な柔道の国際大会の成績をもとにランキングが決定されています。
選手の中には強いけれども国際大会に出ていない方もいて、世界ランキングが低いなんてこともあるんですよ。
そのため、こちらはあくまで目安の1つとして見ておいた方がいいかもしれませんね。
角田夏実の柔道の経歴や成績まとめ
- 波乱万丈な柔道人生
- 階級変更してから勝ち星が増えた
以上のことがわかりました。
角田夏実選手は結構苦しみながら柔道をやってきた印象を受けました。
悩み・苦しみ・もがきながらも、それでも柔道が楽しいと思える角田夏実選手はとても強い方なんですね。
階級を変えたことで勝ち星が増えてきていますので、出場する大会ではかなり上位まで食い込むことが予想されますよ。